あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

劇「ジャンヌ・ダルク」、映画「ナポレオン」2作品でフランスを感じた

 清原果耶 (きよはらかや) 主演の劇「ジャンヌ・ダルク」とリドリー・スコット監督の映画「ナポレオン」を観ました。 

 両作品とも時代は違いますがフランスを舞台にしたお話です。  あんなに大好きだったフランスに最近、あんまり触れてなかったなあと感じながら観ました。戦争という暗部を軸にした作品ですが、フランスやヨーロッパの歴史や人物って興味深いですね。

 

 

 

 

 「ジャンヌ・ダルク」は言わずと知れたフランスで活躍した若き女性です。15世紀、イングランドに蹂躙されていたフランスに「神の声を聴いた」と言って、突然現れ、王シャルル七世の軍を率い、イングランドとの戦いに勝利を収めるなど活躍します。その後、敵に捕らえられ、異端の扱いを受け、火あぶりの刑に処され19歳という若さで亡くなります。

 

 今回の劇はジャンヌ・ダルクを清原果耶 (きよはらかや) 、シャルル七世を    小関 裕太(こせきゆうた)が演じています。

 

 清原果耶は舞台での演技は初めてとのことですが、気の強いながら、途中から迷いも出るジャンヌ・ダルクを少し野太い声を上げて力強く演じていました。兵士の鎧を着た男っぽい姿も似合っていました。 

 

 私は彼女を2019年に放映された朝ドラ「なつぞら」で初めて認識しました。(それまでも他のドラマ等で観ていたはずなのですが気に留めていませんでした) 

 「なつぞら」では広瀬すず演じる主人公の生き別れた妹役を演じていました。年が若いときの可愛らしい姿から、和食屋の料理人として母親にもなったキリっとした姿まで、幅広い雰囲気を出せるいい役者だなあと感心していました。その後、2021年には朝ドラ「おかえりモネ」の主演や、「霊媒探偵・城塚翡翠」(れいばいたんてい じょうづかひすい)の主演など活躍していますよね。 演技力のあるいい女優だと思います。

 

 舞台は、奥から手前に少し斜めに下がった面で立体感を出し、建物等を表す装置は少なく比較的シンプルでした。

 

 セリフのある配役は焦点を絞って少ないのですが、軍隊の兵士等を演じる役者は100名以上と多く、それらが繰り広げる戦いや群衆のシーンは圧巻でした。人々が歩き、走り回る動きや、手足の動作を活かした演出は、舞台に迫力や緊張感を与えていました。そしてその中で動き回るジャンヌ・ダルクが光っていました。

 

 舞台になる地域は、ジャンヌ・ダルクが産まれたロレーヌ地方のドムレミから、シノン、オルレアン、ランス、パリ、コンピエーニュ、ルーアンとフランスの中を移動するのですが、私はそれらの周辺に行ったことがあり、少し懐かしさを感じました。

 

 ジャンヌ・ダルクは処刑された後、名誉を回復して、今やフランスでは英雄視されているとのこと。このような人が出現することがちょっと不思議ですよね。時代が古いとはいえ、神がかり的に登場する一種カリスマ的な存在に、少し恐ろしさも感じてしまう自分がいます。 

 

 またこの頃、フランスとイングランド百年戦争といわれる戦争をしていたわけですが、その背景にある王侯貴族の覇権争いも歴史の事実として興味深いです。

 

 今や世界的に有名なフランスのボルドーワインも、実はボルドー地区をイングランドが占領していた時代があり、それをきっかけにイングランドへの貿易のために発展したと聞いたことがあります。このように各国の思惑や商売、文化が絡み合っているのがヨーロッパですね。

 

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 そして400年近く時代を下ってナポレオンは、19世紀に現れたヒーローです。王族を民衆が倒したフランス革命。その混乱の中、これもイングランド大英帝国)との戦いで勝利した軍人がナポレオンです。その後、あれよあれよという間に出世し、皇帝にまで登りつめます。

 映画「ナポレオン」は、そのナポレオンの半生を妻 ジョゼフィーヌとの関係を軸に描いていました。3時間近くの大作ですが、飽きることもなくじっくりと観ることができました。 

 

 ここでもナポレオンの登場、出世が起こるのがちょっと不思議ですよね。歴史ってこういう不思議なカリスマを登場させ人々を翻弄しますね。今でも専制君主的なものは存在し、日本の政治もちょっと怪しいし。世の中、不可解です。 そういえばジブリアニメのタイトルにもなった小説「君たちはどう生きるか」の中でもナポレオンが題材として取り上げられていました。この小説では英雄的な扱いでしたが、その捉え方には違和感がありました。

 

 リドリー・スコットは好きな映画監督の一人です。 燦然と輝く名作「ブレード・ランナー」を筆頭に、「エイリアン」、「ブラック・レイン」、最近では「プロメテウス」、「オデッセイ」が印象に残ってますね。

 

 

 

 

 

 

 また舞台になったパリやトゥーロンワーテルロー、そしてジョゼフィーヌが離婚後暮らすお城など、フランスを感じる映像に懐かしさを覚えました。

 

 劇「ジャンヌ・ダルク」、映画「ナポレオン」 両作品ともフランス、ヨーロッパを考えるにはいい作品でした。

 

 またフランスってパリもいいですが、地方もいいんですよね。各所にある教会やお城や街並みなどの歴史的建造物、田舎の田園風景、そして美味しい食事にワイン。そして美術館で観る美術作品。 文化の豊かな国だと思います。訪れて飽きない国です。 また行きたいな。

 

ではでは。

 

 

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