13日目です。淡路島にて引き続き国生み神話の聖地巡りです。
淡路島の南に「沼島(ぬしま)」という小さな島があります。その沼島に渡ってみました。
古事記、日本書記では、日本ができる前に、イザナギの命とイザナミの命の2神が、授かった矛で混沌とした世界をかき回して、引き揚げた矛の先から落ちた雫が固まって島ができたと書かれています。その島はオノコロ島と呼ばれているのですが、この沼島がそのオノロコ島である、という言い伝えがあります。
地質学的に淡路島との間に中央構造線があるため、この沼島は淡路島とは違う組成をもっているとのこと。とても興味深いです。
淡路島の「土生(はぶ)」という港から連絡する船が出ています。
このような小さな船で、片道約10分で渡れます。
港にあったマップ。周囲10kmにも満たない小さな島です。「おのころぬし」と書かれています。
まず「オノコロ神社」を目指しました。
距離的には港から近いのですが、街を外れて山道を歩きます。
最後の階段。 長いです。。。
「オノコロ神社」を漢字はこう書くのですね
社殿。シンプルな作りです。
続いて今回のメイン目的地「上立神岩(かみたてがみいわ)」を目指します。
少し道を間違えて島の西側の外側を回ってしまいました。
細い山道が続きます。登り坂で、息をぜえぜえ言わせながら歩きました。
ここにも八十八か所の仏様が道に続いていました。
まだ2.0kmもあります。。
歩くこと約1時間、着きましたあ!! これが「上立神岩(かみたてがみいわ)」です。
イザナギの命とイザナミの命が婚姻を行った「天の御柱(あめのみはしら)」がこの岩であるという言い伝えがあります。最初二神は契りの結び方が分からす、鳥のセキレイに教わったという逸話もあります。なんか初々しくで微笑ましいエピソードです。
岩の高さは30mを超えるそうです。
中ほどにハートのマークがあり、このため恋愛成就のパワーがあるとのことで、そのために来られる方もいるとのこと。
確かにハートマークがありました。
この小さな島(岩)は平バエと呼ばれ、八尋殿(ヤヒロデン)とも言われてるそうで、この周りで漁師の方々がお祭りもするそうです。
帰り道。桜がきれいで、疲れた体がホッとしました。
お昼過ぎに淡路島に戻りました。
淡路島内にもオノロコ島の伝説ゆかりの「おのころ島神社」があります。
大きな赤い鳥居です。
社殿は質素。
イザナギの命とイザナミの命が、契りの仕方を教わったセキレイのゆかりの石がありました。
この赤と白の紐を引っ張って契りを深くするそうです。
このように淡路島周辺は国生み神話の聖地がたくさんありました。
私は古事記や日本書記の神話が好きです。それほど熟読しているわけではないですが、魅力を感じます。
昔の大和王朝が作った都合のいいお話ではないか という意見もあるかと思います。おそらくそういう面もあるのでしょう。
歴史、経緯を意図をもって作ったとはいえ、豊かな想像力をもって創られたものだと思うのです。神話なので、実際にはありえないような神々のエピソードが繰り広げられます。私はその物語性に、古代の方の創作としてすごいなあと感心します。そうこれはファンタジーなのです。空想物語、ファンタジーが好きな私の心をくすぐるのです。そしてそのエピソードにまつわる地や神社を巡っていると心が躍るのです。なので私は神社はなるべく古い方が好きです。
引き続きこの日本周遊の旅はそういう神社も訪れたいと思います。
ではでは。