あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

ゴジラ -1.0 を観てきた。楽しい娯楽作品。これって「ジョーズ」だよね?

ネタバレも含みますのでご注意ください。

 

 今、大ヒットしている映画「ゴジラ-1.0」を観てきました。展開が飽きない楽しい、いい娯楽作品でした。 観ている最中に娯楽作品の金字塔 映画「ジョーズ」に似てるなあ、山崎貴監督はたぶん好きなんだなと思いました。

 

 

 

 

 ゴジラシリーズはこれで通算30作目だそうで、前回の庵野秀明脚本の「シン・ゴジラ」から7年ぶりの新作です。幼少期から初期のゴジラシリーズが大好きだった私にとって見逃せない作品です。

 

 前作「シン・ゴジラ」は現代の日本を舞台にしていましたが、この「ゴジラ-1.0」は第2次世界大戦 終戦の年の1945年から数年間の日本が舞台です。 「シン・ゴジラ」が大ヒットしたので、今回の作品では、差別化するのには苦労されたんでしょうね。

 

 まずVFX(CGの映像, 特殊効果)がすごかったですね。ゴジラ自体の動き、表情、海の躍動する海面や波、吹っ飛ばされる船や破壊される建物などの描写もリアルで迫力がありました。

 

 主演は朝ドラ「らんまん」と同じ神木隆之介浜辺美波の男女ペア。浜辺美波さんはこの映画の少しノスタルジックなクラシックな画像の雰囲気に合っていて美しく映っていました。「らんまん」や庵野監督の「シン・仮面ライダー」の役柄よりこっちの方が私好みです。

 

  神木隆之介さんは迷い、後悔がある中で果敢にゴジラに挑む姿は迫力があってよかったです。

 

 周りの他の役者陣もテレビでおなじみの顔で、賛否両論があるようですが私には違和感はなかったです。

 

 今回の一つのポイントは戦うのが政府ではなく民間という点ですかね。今までの怪獣映画はだいたい政府のおじさんたちが出てきて、ああだこうだ言って、結局役に立たず、科学者や若めの人が解決に一役買って、回りに子供や女性がいるみたいな配役が多かったです。今回は比較的若めの男性陣が、民間の力で解決する、政府のおじさん達が登場しないのは面白い設定ですね。

 

 最後の戦いに使われる戦闘機に「震電」(しんでん)が出てきたのにはいい意味で笑いました。私も子供のときは日本の戦闘機のプラモデルが好きで、戦争末期に試作されていたプロペラを後ろにもつこのユニークな「震電」の機体は鮮明に覚えています。今度、ゴジラ-1.0 バージョンの「震電」のプラモデルも出るそうですね。

 

 

 

 

 アナウンサーが絶叫しながら中継するシーンや、鉄道をくわえるゴジラの姿、伊福部昭の音楽の使用など、ゴジラ第1作や初期の作品へのレスペクトも感じられましたね。やっぱりいまだにゴジラ第1作が、ゴジラ作品の最高峰だと私は思います。

 

 

 

 

 今回の作品を観ていて一番感じたのは映画「ジョーズ」に似てるなあってこと。 機雷の撤去作業をするシーンでおんぼろな船とクレーンで操業するところをみて「これって『ジョーズ』みたい」と感じ出しました。 そして複数の男たちが交流しながら必死に戦い、最後は口に爆弾突っ込んで勝利する展開。 これって「ジョーズ」にそっくりです。山崎貴監督はおそらく「ジョーズ」が好きなんでしょうね。

 

 ご存じの方も多いとは思いますが、「ジョーズ」はアメリカの著名な映画監督 スティーブン・スピルバーグの初期の作品です。 公開は1975年。 この作品の大ヒットで彼が一般の人にも有名になった、彼の出世作です。学生時代に私はこの映画を観てぶっ飛びました。そしていまだにスピルバーグの作品のなかで私はこの「ジョーズ」が一番好きです。 いつ出るのか分からない人食いサメのドキドキ感、個性ある人間臭い登場人物たちとその交流、その人間臭い3名の男が小さい船に乗って海の上で繰り広げるサメとの死闘、どれをとっても超一級の娯楽作品だと思います。 もし観たことがない方はこの機会に観てみてはいかがでしょうか? 配信でも見られるようですよ。

 

 

 ともあれ「ゴジラ-1.0」は面白い一級の娯楽作品でした。 「シン・ゴジラ」「ゴジラ-1.0」とヒット作が続き、 次回のゴジラシリーズを担当する方のプレッシャーは相当なものでしょうね。次回作も期待して待ちましょう。

 

ではでは。

 

 

ゴジラ

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  • 宝田 明
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