あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

祇園祭 粽(ちまき) の転売が問題視されています。欲しがる人がいるからにはしょうがないのでは?

 京都で祇園祭が行われています。伝統的なお祭りが続いていること、すばらしいですね。まだこの時期に京都に行ったことがないのですが、一度は実感してみたいなと思います。

 

 

ところで昨日のNHKのニュースで、

「そこで配られる(売られている)粽(ちまき) というものがある。これは食べ物ではなく、笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守りである。それが最近、ネットで転売されていて、関係者が困惑、迷惑している」

という趣旨の報道がありました。 

 

正直、私にはこれの何が問題なのかわかりませんでした。

 

「これは神聖なものだ。転売して儲けるなんてけしからん」とご立腹なのかと想像します。

 

「これは神聖なものだ。ちゃんと正式に買いなさい」

「お守りとして買われるのだから、ネットで買うなんてご利益もない、罰当たりだ」

ということは分かります。私も転売で買ってはご利益はないと思います。私は買いません。

 

ただ「転売して儲けるなんてけしからん」と言って売っている人を責めるのは違うかなと思うのです。問題は「ご利益がない、罰当たり」なのに買う人がいることだと思います。

 

じゃあなぜ買うのでしょうか? 想像するに

・買いに行きたいけど行けない(遠い、時間がとれない、体の調子が悪い等々)

・コレクションしたい(でも行けない、全種類は行って買えない等々)

という理由でしょうか?

 

 そして転売されている方は、こういう人の『代行』をしているともいえるのではないでしょうか? 『代行』しているのですから、その手間賃、送料を考えれば、実際の価格より高いのはいたしかたないと思います。

 

 物の流通、価格は、『供給』と『需要』のバランスで決まります。 要は上記の理由により『需要』が高いということだと思います。 

 

 『需要』を減らすために、「ネットで買ってもご利益がない、罰当たりですよ」と買う人に啓蒙するのはいいと思います。ただそれだって欲しがる人はいるでしょう。 欲しがる人がいるのであれば、売る人もいます。 

 

 もしそれでも転売を阻止したいのであれば、公式通販サイトを始めたらいいのではないかと思います。そうすれば欲しがる人に正規に売れます。お寺でお護摩などを通販されているところがあるので、罰当たりにはならないのではないでしょうか?

 

 よく転売を問題視する意見を聞くのですが、それは『供給』が少ない、買えない人がいる以上、しょうがないのです。防ぐには供給量を増やすか、買えるようにするしかないのです。

 

メルカリなどのサービスを責めるのはお門違いだと思います。

 

ではでは。

 

P.S. チケットの高額転売は、転売者が普通の人ではできない方法、例えばシステム的にネットで大量購入や、コネを利用している等の方法で購入している、のであれば問題だと思います。

 

 

 

 

京都 祇園祭