6月4日(日)のNHK大河ドラマ『どうする家康』を観たのですが、今回は役者がとても良かったです。
最初、毛皮を着た、太めの男が登場したとき、あれ?こいつ誰?と思いました。 その男は、鳥居強右衛門(とりい すねえもん)という者で、その人自体を知らず、衣装とメイクのために、誰が演じているのかも分かりませんでした。 しばらくして表情で、あれ、これって岡崎体育だ、と気づきました。 いやーその演技がすばらしかった。
岡崎体育といえばもちろんミュージシャンです。その面白い曲やビデオ、ライブで今や大変な人気で、私も好きです。私の好きな阿部真央も彼とは仲がいいです。
岡崎体育が、ときどき役者をやっているのは知っていましたが、まだ演技は見たことがありませんでした。 そんな彼が今回は大河ドラマ出演です。1日だけとはいえ、すごい抜擢ですよね。でもその抜擢に応えていい演技だったなあ。
鳥居強右衛門は、武田軍に攻められて窮地に立っている長篠城を救うために、徳川家がいる岡崎城まで命がけで行きます。
出だしの頼りない感じの演技。そして、どうにか援軍を得て、戻ったものの、敵方の武田軍に捕まり援軍は来ないと嘘を言わされるところ、金をもらいながらも思い直して本当のことを伝えるところ、そして最後のはりつけにされて処刑されるところ、回想シーンの歌を歌っているところ、どれも表情や仕草、しゃべり方にそのときの気持ちが表現されているいい演技で強く印象に残りました。
はりつけにされるシーンは、下記のWikipediaに載っている絵にそっくりでしたよ。
鳥居強右衛門って、長篠では有名な人なんですね。知りませんでした。番組の終わりに鳥居強右衛門が実際に走ったコースをなぞって走るマラソン、マラニックが現在、行われていると紹介がありました。片道約65kmもあるそうです。長いです。鳥居強右衛門は、こんな長い距離を、敵のいるなか走り抜けたというのもすごいです。
岡崎体育は、この出演にあたって、事前に相当、鳥居強右衛門を研究したそうです。体重もこのために増やしたのだとか。プロですね。音楽に演技と両方でこれだけの力を発揮するとはすばらしいです。最近は大谷翔平のように二刀流で活躍される方がちょいちょいいますね。
今回のもう一人のキーパーソンは、徳川家康の娘、亀姫。彼女がこの鳥居強右衛門を見つけ、また織田信長に直談判する活躍をします。亀姫役を演じているのは當真あみ。私は、昨年1月のTBSのドラマ『妻、小学生になる。』で見てからのファンです。それからCMやいろいろなドラマに出ていますが、今回は大河ドラマ。表情に眼力があって、いい演技をしています。いずれ朝ドラの主人公に抜擢されそうな勢いですね。彼女は次回以降も出演すると思いますが、応援しています。
徳川家康自体は今回は頼りない設定ですが、この後、どういう演出になるのか? 見守りたいと思います。
ではでは。