映画『ドラゴンボールZ 復活のF』を観てきた。観客に配られる冊子にも原作者 鳥山明自らが書いてるようにドラゴンボールは「奇跡の漫画」だ。ヨーロッパでもいつもテレビで放送していて、私も英語版で観たりしていた。
昨年の映画「ドラゴンボールZ 神と神」は17年ぶりの作品とのことで破壊神ビルスとかの新キャラクターや新しい世界の展開もあって、同窓会的雰囲気はあったけど、それはそれで面白かった。
今回はフリーザーの復活。私的にはドラゴンボールの頂点はフリーザー編で、その”にっくき”フリーザーが復活してどう展開するのかなあと思ったが、同窓会2回目、銀河パトロール ジャコとかも出演し、鳥山明キャラワールド、コミカル面の多い楽しい世界であった。
鳥山明のコミカルなところは好きなので楽しめたけど、これでお金取るのはちょっときついかなあという感じ。 多分、興行成績もそんなに上がらないんじゃないかなあ。だから3回目はないんだろうね。
鳥山明は、絵の面でも想像力、創造力、ストーリーの面でも非常に優れた漫画家だと思い大変尊敬している。
絵の面でいうと世の漫画家には、(人間に対する)デッサン力がある前提で
1.リアルに描く人
2.デッサン力活かしてデフォルメして描く人
3.デッサンを壊して無茶苦茶描く人
っていう人たちがいるが、鳥山明は2の頂点の一人だと思う。もちろん鳥山明以後にもデッサン力の凄い人は出てるが、2を具現した初期の人だ。
世にデッサン力ないのに1とか2をしてる人がいて、それらを見るとうんざりしてしまう。(私もデッサン力ないですが。。)
デッサン力は訓練で上がるけど(井上雅彦は努力の人だと感じる)、訓練ではどうにもならないセンス、能力があるように感じていて鳥山明は天性の力があるように思う。そういう人は一筆描きでさっさといい人間の絵を描く。
想像力は「Dr,スランプ」で開花し、ストーリー展開は「ドランゴンボール」で爆発した。それで十分燃焼しちゃったんだろうねえ。
そういう天才 鳥山明に敬意を表しつつ、新たなわくわくする物語の出現に期待する。(鳥山明からでも、新人でも)
ではでは。