天皇陛下のパラオ来訪。その言動と行動に”想い”を感じる。
昨日から大きく報道されているが天皇、皇后両陛下がパラオを訪問された。
趣旨は「戦後70年に当たり、戦争によって亡くなられた方々を慰霊し、平和を祈念するため、また、我が国とパラオ国との友好親善関係に鑑み」ご訪問とのことで陛下も切に希望され実現されたとのこと。
私はその言動やお振舞いに優しさと強い想いを感じ尊敬の念を禁じえない。
出発前のお言葉では
「太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います。」と述べられている。
今年の年頭のごあいさつでは
「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」
と述べられている。
特に「今後の日本のあり方を考えていくこと」というのは重要な一節だ。
このお言葉と行動に天皇陛下の優しさと「絶対に戦争を繰り返してはならない」という痛切なメッセージを感じ、感服する。決して政治的な行動を行使することはできないお立場にあって、慎重にお言葉を選びながら、行動も起こされ、そのメッセージを発信されてるように感じるのだ。 私はとりたてて天皇制信仰派ではない。一人の人として素晴らしいと思うのだ。
現在、世界全体できな臭いことがたくさん起こっているが、それへの対応は軍備拡張とか法整備が肝心だとは決して私は思わない。なぜその争いが起こってるのかの原因を紐解き、修復する努力。それが政府としてもそして各個人でも重要だと思う。
対抗の意識ではなく、大人としての、寛大で優しい”IMAGINE”が肝心。
ではでは。