あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

関西(大阪、奈良、京都など)春の旅 。この季節は気持ちいい。

 先週、関西を旅行した。桜はもうほとんど散ってしまう季節だがGW前の4月中旬頃に、私はよく京都、奈良に旅行に行く。この頃は気候は穏やかで気持ちいいし、繁忙期の狭間にあたるため人出も少なくゆったりした気持ちで旅ができるので好きだ。

 今回のメインの目的は、年に1回 4月17日、18日にだけ公開される大阪の観心寺の仏像、如意輪観音像(国宝)を観ることだったが、この機会を利用して他の仏像を観たりしながら大阪、奈良、京都辺りを廻ることにした。私の関西行は、だいたいいつも仏像巡りをメインにして夜に飲み喰いを楽しむという旅をする。 メインの観心寺は大阪と言っても、南東方向の和歌山県奈良県との県境のそばにあり、他のところを廻る利便性も考え今回はレンタカーを借りて廻ることにした。

 まず向かったのは21年に一度だけ開帳される秘仏・弥勒仏坐像を観るため和歌山の慈尊院。天気は快晴でドライブが気持ちよかった。慈尊院高野山に登る入口のようなところにあり、川沿いののどかな土地だ。仏像は開帳と言ってもお堂の中の暗闇の中にあり、目の周りを手で覆って暗くして、よーく目を凝らしてどうにか見えるような感じだった。でも優しいお顔を眺めることはできた。写真を見ると台座がカラフルな彩色が残っていて綺麗なのだが、残念ながらそれは見られなかった。

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  弥勒というと広隆寺中宮寺などのほっそりとした菩薩像が有名だが、ここのは出家後の仏ということで丸みのあるお顔。弥勒は56億7千万年後の未来にこの世界に現われ悟りを開き、多くの人々を救済すると言われている。初めてそれを知ったのは萩尾望都のマンガ(光瀬龍原作)の「百億の昼と千億の夜」を読んだとき。このマンガには主人公の阿修羅を初め仏教界の神々がたくさん出るのだが、後で訪れた奈良 興福寺で、そこの阿修羅像や梵天像などの仏像群が完璧にマンガとリンクして、私は仏像世界に引きづりこまれた。要は私にとって仏像は、それを観て想像を楽しむファンタジー愛好の一環なのだ。(家人には「要はフィギュアの一種でしょ」と見透かされてる。)

 

百億の昼と千億の夜 1 (少年チャンピオン・コミックス)

百億の昼と千億の夜 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 

 

 

 

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 ランチを取った後、ちょっと遠いけど高野山まで脚を伸ばした。今まで2回行ったことあるが、秘仏も御開帳されてるようだし、ここまで来たからには行くかという気持ちになったのだ。 開創1200年記念ということもあり、高野山には平日なのに結構な人出がいた。休日に行ったら駐車場探しとか大変そうな感じ。 外国人観光客も結構来ていた。

 今回の秘仏公開のメインは金堂の御本尊の初公開、金剛峰寺の御本尊の16年ぶりの公開。どちらも良かったのだけど、同時に霊宝館で運慶作八大童子像も公開されていたのが嬉しかった。昨年、東京、六本木に来て展示されていて、もちろんそれは観たのだが、最も好きな仏像なので、またまた観れたのがすごく嬉しかった。(これで計3回目) この八大童子像は、通常の仏像という彫刻とは違う趣で、八大童子は仏の世界ではメインの役どころではないので、運慶も枠に捉われずに自由に彫ったのではと想像してしまう。その表情、まなざしを観ていると今にも会話ができるような気分になる。 必見の像だと思う。

www.nankaikoya.jp

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 高野山にはまだ桜が残っていて綺麗だった。ホントに高野山を歩くには奥ノ院まで行くべきで、そうなるとフルで1日はかかる。私は以前、歩いたので今回はパス。

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 次の日はメインの観心寺他を廻ったがそのことは次回にでも。

 ではでは。