あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

セクハラ官僚とARABAKI(アラバキ)ロックフェスで感じたロックな気持ち

セクハラ疑惑の財務省のお偉いさんを見て
「こういうオヤジになりたくない」ってタイプだなあと感じた。私も50代半ばでそんなに歳は変わらないオヤジで、ヒトから見たら似たようなもんかもしれないけど。

 

 4月29日に宮城県で開かれたアラバキのロックフェスに行ってきた。そこで真心ブラザーズYO-KINGを見て「いい歳の取り方してるなあ」と思った。なんか肩肘張ってなくて、気張ってなくて、主張している感じはしないんだけど、フワッとオーラを放っている。

 

 両者のこの差は何だろう。前者は何十兆円もの国家予算を取り仕切るトップの人。その権力は絶大で、そこに至るための能力、手腕は相当なものなんだろう。おそらく多くの物事を調整したり、組織や政治的な苦労も経験されてるのだろう。私も大企業の一員だったことがあるので組織で這い上がる難しさは想像できる。ただその組織に揉みくちゃにされてきた顔つき、そして官僚的な紺のスーツの似合う風態に、権力を笠にきた強気が、嫌な印象を与えているのだと思う。

 

 一方、YO-KINGには、「自分の好きなことしか興味ないし」「嫌な価値観に付き合ったり、調整なんてしないし」「無理して媚売ったり、飾ったりしないよ」というような自由さを感じる。もちろん音楽的に成功したっていう余裕が背景にあるけど、そのスタイルがオーラの元になっているように思う。

 

 私は高校生の頃、「なんて自分は周りの人と違うんだろう」「価値観が違う」っていつも感じていた。そんな違和感を感じつつ自己主張があまり強くないので、「違うんだよ」とは言わずにおとなしく生活していて、その気持ちを漫画創作などにぶつけていた。その後もその気持ちはあまり変わらないけど世の中で上手く立ち回りつつも「自分の価値観」を曲げることはせず、妥協するようなことは仕事も私生活でもしてこなかった。その不器用さもあってか大して出世はしてないけど気持ちよく生きている感じだ。

YO-KING忌野清志郎に褒められた曲がこれだとアラバキで語ってた。

 

 

きいてる奴らが バカだから

きいてる奴らが バカだから

  • provided courtesy of iTunes

 

確かに清志郎にも通じる曲。
清志郎のこの曲も私の感覚と同じで心に染みる。

 

 

わかってもらえるさ

わかってもらえるさ

  • provided courtesy of iTunes

 

こういう"芯"が、"ロック"のような気がする。 

 

 そして高校生のときは「僕だけ違う」と思ってたけど、50代になった今、実は皆、それぞれ違っていて、そう感じている人は多いんだろうなって思う。そんな中、最近のネットは、色々な価値観同士で繋がりやすくなってるように思う。 ロックな心が生きて、皆の色々な価値観でシナジーが起こればいいな。


ではでは。