<ネタバレ含みます。ご注意下さい。>
遅ればせながら「シンゴジラ」を観てきた。公開7月29日以降のこの2週間、週末には別の予定が入っていたので、お盆休みにでも観ようかなと思っていたところ、IMAXは8月10日までと知って慌てて10日の最終回を観てきた。(配給元さん、映画館さん、IMAXの期間短くないですかあ?? ディズニーの映画が優先なのは分からないでもないけど、興行的には「シンゴジラ」の方が人来そう。。)
それで映画は、面白い、飽きない展開ですっとスクリーンに目が釘付けでしたね。
■良かった点:
・飽きないストーリー展開(w)
・怪獣映画、ゴジラ初作に対する尊敬の念を感じる点
・展開に効果を与えるカット割り(w)
・機関銃のようなセリフ、シナリオ(w)
・日本政府や首相、縦割り行政、法制が機能しないことを皮肉った描写
・オタク、マニアックな若者が才能を発揮、結集する図
・東京、神奈川の具体的上陸地点に根差したリアル感、ローカル感
(すぐそばを通ったので私の家は破壊された。。。トホホ)
・ゴジラが米軍の攻撃の後、東京を焦土と化す攻撃の図(w)
・新幹線、電車、民生重機を最終戦闘に使用
・幼少期のゴジラの気持ち悪さ
・都会を蹂躙破壊するときの船や自動車が重なりながら破壊される図
・丸子橋がふっ飛ばされ、自衛隊の戦車が破壊される図
・松尾スズキ(私的ファン)
■ちょっと頂けなかった点
・石原さとみ演じるアメリカの政府特使(私的にはアメリカ的色気が欲しい。石原さとみは色気あるけど子供っぽい。)
・幼少期や最後の方のゴジラにも目玉に生気がない(わざと??)
・IMAXに解像度が追い付かない画像の粗さ。(どんなカメラでどのフォーマットで撮影したのだろう。これが日本映画の実力なのかなあ。残念。)
■気になった点
・エヴァンゲリオン的音楽、展開、キャラ設定、服装
・「風の谷のナウシカ」の”火の七日間”のような描写
(要はいい意味でも悪い意味でも”庵野秀明ワールド”)
・「ゴジラ」みたいな想定外、非常事態を想定したら、軍隊、自衛隊が重要、必要だと言いたいように感じる点
■疑問点
・最後の尻尾にいた人のようなものの正体は?
・最初の博士はどこへいった?死んだ?ゴジラになった?
・松尾スズキ演じる記者(?)はどういう役割をした。。?
ということで、まとめると”庵野英明ワールド全開のゴジラに対する尊敬の念を感じる日本の現状を憂えながらの衝撃的展開の娯楽大作”ってことかなあ。 問題作ではあるけど、やっぱり飽きない密度の高いストーリー展開の娯楽作としての出来がいいというところがいいと思うなあ。海外でも受けるかなあ。ゴジラというブランド力でエヴァよりメジャーになると思うけど、日本人しか理解できないような描写が多いのが気になるね。 ”良かった点”で(w)って付記したのは日本以外の国でも受ける点と思ったものだけど、少ない。。
いい怪獣映画でした。 87点(100点満点で)
*まだ最初の「ゴジラ」を観られてない方は是非観て欲しいなあ。こういうのを作っちゃうのが歴史を作るイノベーション
今週のお題「映画の夏」