あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

NHK ネクストワールド 私たちの未来 第5回「人間のフロンティアはどこまで広がるのか」を観て。 ~そんなに人口建造物作りたい?

 NHKで一月から放送していた「ネクストワールド」は今の技術開発の現状と方向性を特集していて面白かった。こういうスペシャルを作るのはNHKのいいところだね。
 5回のシリーズで、先日2月8日(日)に最終回の第5回が放送された。

タイトルは「人間のフロンティアはどこまで広がるか」ということで、宇宙開発や海上や高層ビルなど人間の住空間、生活空間をどこまで広げようとしているのか、広げられるのかがテーマだ。この番組では今の開発の実状の取材と、そこから想定される30年後の未来を予想したドラマを加え、どうなるべきかの意見や視点の提言等はなく視聴者に投げかけて考えてもらう構成だ。

 今回のテーマで、宇宙開発は人間の開発するエモーションという面で私もワクワクしたが、海上開発や高さ2㎞にもなる高層ビルの開発とかはなんか感覚的に違和感があった。宇宙開発は、国策から民間開発が入って活性化し、火星移住も実際に計画されていて公募から候補者が絞り込まれているという。 行ったらもう地球には帰ることはできない条件で行こうとうするその意識に敬服する。
またSpace Xの開発の意思やパワーもすごく、私も宇宙が好きで大学時代は宇宙開発も進む道の候補だったので、期待するし、可能なら事業にも参加したいものだと感じた。

 どころが高さ2㎞にもなる高層ビルの構想が既に始まっている、東京湾の真ん中に高層都市を作るという構想を意志を込めて行っている姿はなんかしっくりこなかった。
 要は「別にそんなところに住みたいと思わない」という感触なのだ。高層マンションが嫌いな私の趣向の問題なのだと思うけど、何のためにそれが必要なのかをもう一度考えた方がいいと思った。要は人間の暮らしをどういう風にすればいいのだろうかというビジョンの話なのだと思う。人間が暮らすには私は自然に囲まれて豊かに、いい意味でのんびり過ごせるような暮らしを志向すべきではないかと思うのだ。もちろん社会を運営する上でビジネスや交流が必要なので都市という機能が必要なのは理解できる。でもそれを目指すべきかというと疑問が残る。
(以前、都市にも言及したが)都会のリアルはどこにある? - あいしろう blog IMAGINE


 人口増加は一つの課題だと思う。そのために住居を増やす必要があるという視点は理解できる。でもそれは今、発展途上国で爆発的に起こっていることで、地球規模でどうすべきか、人口増加を抑えるべき、伸ばすべきかをまず真剣に考えるべきではないだろうか。また私は人口増加は抑えるべきではないかと思う。
 先に述べたように、この番組は事実に基づき、意見を述べてるものではないので、こうやって議論が出ればいいのでないかとは思う。
 どちらにしろビジョンを持って志向、活動したいものだ。

 後、最後はまとめとして5回分を総括したドラマ仕立てになっていたが、そのストーリーやセンス、映像はちょっと頂けなかった。一般人に向けての演出だろうけど、センスがねえ。こういうフィクションのセンスはNHKは今一つ。。。

 ではでは。

NHKスペシャル|NEXT WORLD 私たちの未来