あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

映画『ホビット 決戦のゆくえ』が公開された。J.R.Rトールキンへの思い。

 映画ホビット 決戦のゆくえ』が公開された。観に行きたい。なかなか予定が取れそうにないから年内に行けるか、年明けかなあ。。。
 この映画は、言わずもがな、大ヒットした映画ロード・オブ・ザ・リング』(指輪物語の前のお話である小説『ホビットの冒険』の映画化3部作の完結編である。映画は原作から拡張、演出が図られてるところがあるんだけど、また映画監督 ピーター・ジャクソンの特殊効果や壮大な映像がふんだんに盛り込まれてるんだろうなと想像して、早く観たいという気持ちになる。

 原作の著者J,R.R.トールキン(1892年- 1973年)は、イギリス オックスフォード大学の教授であり、代表作ロード・オブ・ザ・リング指輪物語)』に始まりファンタジーの流れの創始者のような人で、現在のファンタジーの小説、映画、ゲームなどは全てこの人の影響を受けてると言っても過言ではないと思う。

 私が、J,R.R.トールキンに初めて触れたのはアニメ『指輪物語(1978年製作, ラルフ・バクシ監督)を観たときだ。その当時、マンガ、アニメの熱狂的ファンだった私は、バクシって有名なアニメ作家が新しい技法を採用したアニメが来た、ということで、劇場でこの作品を観た。その新しい技法ロトスコープという、実写の映像をトレースして絵にするというものだったが、正直、実写のままを絵にしたって意味ないじゃんって感じだし、作品としても物語は途中で尻切れだし、失敗作としか言えない代物だった。ただそこで初めて知った指輪物語の物語は、意味深なことが散りばめられストーリーとしても面白く、更に世界感は壮大で私には衝撃的であった。即座に私は原作の小説を買い読み進んだ。文庫版全6巻のその小説は、古典であるために読みにくい部分はあったけど、その世界にどっぷりとハマってしまった。そして『ホビットの冒険』も読み(大学の教室で読んでいたら、絵付きの子供向け本の形態なので、友達に笑われたりしたけど。。)、ホビットの冒険』『指輪物語の舞台「中つ国」の初期の創世の頃を書いた、後で出版されたシルマリルの物語』も面白かった。 
 J.R.Rトールキンの作品の魅力は、なんといってもその壮大で緻密に創作された世界と物語だと思う。人間以外にホビットドワーフ、エルフ、魔法使い、トロル、オークなどのさまざまな種族や竜などの生き物がいる「中つ国」という世界。その創作された世界の歴史の一部として展開するエキサイティングな冒険や戦い、友情などが織り込まれた物語。神話や伝説、言語学等をベースにしているとのことだが、自分でこのような世界、歴史、構成を創造して、エキサイティングな物語として提示したことは素晴らしい偉業だと思う。同じ時期にナルニア国物語(もちろん原作を読み、大好きな作品)のC.S.Sルイスもいて、一緒にオックスフォード大学でインクリングスというグループを作って小説について議論していたそうだ。 彼らがこのファンタジーワールドを一緒に議論しながら、作り上げていった活動は羨ましくもあり、尊敬してしまう。そういえばハリーポッターもイギリス発だし、イギリスにはファンタジーの良き風土があるんだろうな。

 これらの物語に触れるたびに、私の頭の中に興奮と更なる想像が膨れ上がってくる。ただの夢想ごとだと言ってしまえばそれまでだが、イマジネーションを膨らますことってやっぱり楽しいことだと思う。IMAGINE
 もし興味があれば原作も読んでみて。
 
 ではでは。


The Lord Of The Rings cartoon version trailer.flv ...
アニメ『指輪物語』(1978年製作, ラルフ・バクシ監督)

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

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新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)

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新版 シルマリルの物語

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ライオンと魔女―ナルニア国ものがたり〈1〉 (岩波少年文庫)

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