あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

1000倍になるとき

ムーアの法則というのがある。インテルの創業者の一人、ゴードン・ムーアが言ったとされる、ICチップの集積度は1年で2倍になるというあれだ。(1.5年で2倍だという説が日本にはあるが元々ムーアは1年で2倍と言っていたとのこと。) ICに関しては既に飽和していてそろそろ限界という話もあるが、なんだかんだ言っても障壁はクリアしちゃう気がする。通信のスピードや記録メディアの容量も似たようなペースで伸びている。1年で2倍って大したことないようだが指数関数的に増えるので10年経つと1000倍になる。(やったことない人は試してみると面白いが、紙を二つに折ることを続けると8回目位で挫折する。8回目は紙の厚みの256倍になってもう折れないのだ。)
1000倍というとWifiの速度の54Mbpsが54000Mbps=54Gbps , 容量1TBのHDDが1000TB = 1PB(ペタバイト)になるということだ。何かすぐには想像できないが1000倍というのは大きい数字だ。実際、10年前、2004年はどんなだったか思い出してみるといいかもしれない。
そんな10年後、2024年の未来には何がおこるのだろう? そしてもしチャンスを狙うのであれば何を仕掛ければいいのだろう?

通信スピードが上がる、メディアの容量が上がるということは多くのデータを扱えるということ。その増えるデータを何に使うか。動画だったら画質? ま、普通はそうだが、前にも書いたように画質だけ向上しても付加価値向上は少なく、ディスプレイの進歩に合わせて伸ばせばいいし、1000倍もいらない。やっぱり多チャンネルや、応答速度、ザッピングのように瞬時に切替わる俊敏性が欲しい。YouTubeなんか観てるとまだまだ再生にもたついたりしてイライラするが、そんなことは解消して欲しい。
もうテレビや映画や音楽はネット経由で楽しむことになりそうだけど、ビジネスモデルがどうなるかはまだ定かではない。テレビ放送をお金払って観る人は少ないし。やっぱり広告モデルしかないのかも。でももうCMは観たくないなあ。そこが解決しないと地上波やBSは残るんだろうなあ。NHKの受信料は払いたくないよお。
動画以外の情報も、スピードとデータ量でクラウドの利便性は格段に良くなって、知りたいとき観たいときに好きな情報にアクセスできるようになるんだろう。手元のストレージの必要性は減るんだけど、コレクション好きと安心感のために手元にとっとくヒトはまだまだいそう。

ICチップの集積度が上がるということは機器が賢くなるということだ。もちろんソフトウェア、アルゴリズムの進歩も同時に必要だがそれも指数関数的に進むと思う。情報の扱いの中で注目してるのは自動翻訳。今の翻訳レベルはまだまだだが10年後はもっと良くなってると想像する。もしヒトの話や文章が瞬時に自動翻訳できたら? WebサイトやYouTubeにホントに国境がなくなる。今のインターネット上の言語は英語、中国語で半分を占め日本語は6%位しか占めないそうだが、その垣根がなくなる。そうするとブロガーも国際競争の中にさらされるということにもなるね。色んな面白い情報がたくさん入ってくるのと同時に、海外に情報発信するチャンスだ。映画や音楽、YouTubeがあるとはいえ、まだまだ日本の情報は日本語に偏っている。そこが激変するかもしれない。国民意識も変わってくるかも。
機器が賢くなると人工知能的な進展がもちろんあるが、そこは別の機会に。

思い立ったらどこでも知りたいことが、観たいことが、聴きたい音楽が楽しめる。自分の選択だけでなく、ささっと楽しい情報が知れて楽しめる。そして世界中のクリエイターや、面白い出来事を瞬時に観たり、聴いたり、理解できる。それが相互に共鳴しあってコミュニケーションが起こり、相互に影響しあって発展する。そんないい未来かも。一方、悪い方に転がる危険性もあるかもね。

ではでは。