あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

今度はミレー展に行ってきた

 昨日、東京駅の方に用事があったので、ついでに『ボストン美術館 ミレー展』を観てきた。ついでって失礼だけど、ミレーだけを観に行こうって外出する気はなかなか起きない。(もっと失礼ですね。。。)

 ミレーは「落ち穂拾い」が有名だけど今回はもういっこ有名な「種をまく人」、2枚あるうちの1枚であるボストン美術館所蔵のものが展示されている。人物の独特の姿勢と構図、またその人物の暗い影とハイライトのある背景とのコントラストが良い。もちろん農夫を題材にしたという当時では画期的な試みがいいのは言わずもがな。

 ミレー以外にバルビゾン派の画家達の絵画などがあって、多くの19世紀のフランス絵画やミレーに影響を受けた絵画などを楽しめる。フランス絵画もいいのだけど、今回一番印象に残ったのはオランダのハーグ派のヨーゼフ・イスラエルの絵。「別離の前日」、「病み上がりの母と子供」と2作展示されてるのだが、そのリアルな中に漂う母の悲壮感がたまらなかった。「別離の前日」では子供の前で母が右手で顔を覆い悲しんでいる。そして左手では本を持ってるのだが、読みかけなのか閉じた本のページの途中に指を入れ込んでいる。さてその本の中身は何なのだろうと想像したくなる。この悲壮感と物語性、絵の陰影。いい絵だ。今まで知らなかった画家だったので、今日の収穫。
ついでだけどこの展覧会に来てよかった。

ボストン美術館 ミレー展 ― 傑作の数々と画家の真実 | 取材レポート | 美術館・博物館・イベント・展覧会 [インターネットミュージアム]


 また「洗濯女」というタイトルの絵があって、変な日本語って一人笑ってしまった。フランスの絵画には多いタイトルらしいけど、英語題でWasherwomanってそりゃあ間違ってないけどさあ、「洗濯女」って。。。「洗濯してる女」とかにすればいいのに。
(昔、「オレたちひょうきん族」で島田紳助が演じたキャラにも洗濯女ってあったらしい)

ではでは

三菱一号館美術館