あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

再生可能エネルギー買取中断騒ぎで分かったこと、我々が言うべきこと

 九州電力に始まり各電力会社が再生可能エネルギーの買取を中断して騒ぎになっているが、内容を見るとそのズサンさに呆れてしまう。今回の騒ぎではっきりしたことを簡単にまとめると
1. 太陽光発電で十分電力は賄えるんだ。
2. この買取制度で儲けてる人や儲けようとしていた人がこんなにいたんだ。
ってこと。

 1に関しては電力会社も認めてるのだけど、晴れたり曇ったり、昼と夜で発電量がばらつくので困るということを主張している。それは今は困るかもしれないけど、技術で解決する問題だと思うので、企業努力が足りない責任逃れにしか聞こえない。要は既に投資してしまった原子力を早く再開したいということはみえみえである。これだけ発電できるのであれば原子力ってホントに必要なのかと思ってしまう。

 2に関しては政府が決める買取価格が高すぎるのだ。この価格は都度見直すとしているが、こういう価格は技術によって変わるし、普通安くなるもんだから、政府が定めることは困難だと思う。ただでさい将来想定できないのだから。ここは入札とか自由競争を持ち込むべきだろう。今、他の発電に対する差額をユーザーが負担する仕組みになってるため、このままでは電力会社に安く買うモチベーションが生まれないのが問題だが、そこは自然再生可能エネルギーに移行するための負担金として定率で電力会社に負担させる等すれば、安くすると負担金が減ることになるので、モチベーションが生まれるだろう。

 結局、この問題は、こりゃあ儲かるぞと業者が殺到し、こんな来るとは思わなかった、予算が足りない、こんなはずじゃなかったということで、受付を中断したという図式だが、殺到することを想定してなかった当初の制度設計が情けなかったとしか言いようがない。

ここは制度設計を正しく直す必要があるが、そうすると業者が儲からないと文句を言いだすだろう。ただ儲かるぞっと思ったらこんな美味しい話はやっぱりないんだって話だから、「しゃあないです」って断っていいと思う。だいたいそのお金は電気料金として一般ユーザーが払うことになるのだから。間違えても税金で補てんなんて許してはいけない。


 ここで我々が言うべきは
 ・今後の電気料金の値上げはお断り!
 ・税金は業者の補てんのために使うな!
ってことだ。

それに、以前に申請して稼働している業者も買取価格は見直して自由化しないといけないでしょ。
 ここは、前の政府が悪かったと民主党のせいにして、自民党で得意の閣議決定で皆のためになる正しい新制度をスタートさせればいいと思う。

 早く、電力の供給は自由化して今の電力会社以外からの供給を加速させること、また送電設備を色々な供給者から供給できるようにすること、最終的にはスマートグリットとか使って電力を上手くコントロールして、需給バランス、価格(需要の少ないときは安くなど)のコントロールを進めて欲しいものだ。
 目指すべきは、原子力や環境に悪い化石燃料でなく自然再生エネルギーをいかに活用するかで、そのための制度設計を正しく組んで欲しい。自然再生も地熱、海の波動等も組み入れるべきで、ここに未来への想像力、プランニング力が問われている。 要はImagination。

ではでは。