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あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

大手家電メーカーができていないこと。

 日本の大手家電メーカーが元気がないと言われて久しい。パナソニックは既にコンスーマー家電をビジネスの中心にはおかず、業務用やB to Bに舵を切ったようだ。またハードウェアだけの時代ではないという声があるがそれもその通りだと思う。ただそれは私には言い訳にしか聞こえず、大手家電メーカーはコンスーマー家電のハードウェアで結果を出せなかったのは事実だ。

 この前、ビックカメラをブラブラしていて、相変わらず面白い商品はないなあと思ったのだが、一個だけ頑張ってるなあと感心したものがある。それはふとんクリーナー(掃除機)だ。レイコップが先駆けだが、ふとんのハウスダスト、ダニの掃除、駆除に徹した掃除機だ。本当に効果があるのか私にはよくわからないが、売れているようだ。私の家内も「欲しい」とこの前言っていた。アレルギーやアトピーで悩んでる人がいて、またゴミやほこりに神経質で、ダニなんてもっての外!と思ってる潔癖症の人がいる中で、その要求にピシャリとはまったのだ。
 まあ私はあまり潔癖症ではないし、ダニなんて、そういう微生物は必要な生き物だと思ってるので、あまり気にしないのだけれど、私の家内はホコリとかに妙に敏感だ。防菌グッズがあるように、確かに潔癖症はいる。特に日本人は異常な位、そういう面でうるさい。
 レイコップのカタログを見ると、代表取締役社長は内科医でハウスダストに悩む人の解決法としてこの商品を開発したらしい。ハードウェア的には大してすごい技術は使ってないが、そのユーザーの要求を見出し、ドンピシャに応える商品を作って売り出したということは尊敬に値する。既にカテゴリーとして確立し始めてるので、ビックカメラにはそのコーナーがあり、ダイソンや他のメーカーが同じ用途に商品を訴求している。ダイソンは直接レイコップのような商品は効果がないと訴求していたりして、面白い競争が起こっている。この中で日本の大手家電としてかろうじてパナソニックが商品を訴求しているが、単なるハンドクリーナーのマイナーチェンジにしか見えずパッとしない。
 レイコップは小ぶりとは思うが、こういう商品を日本の大手家電メーカーは出せてないのだ。

 こういう苦しいときにしなければならないことは新しい使い方や、メリットを持った新しい領域の商品を提案することだ。古くは、テレビや冷蔵庫、さらにウォークマン、布団乾燥機、CD、デジカメ等、規模の大小はあるが新しい事業を今まで大手家電メーカーは創出してきた。ここ10年位は、そういう面での結果を出せなかったのだと思う。もちろん考えていただろうし、言うのは易しで実践することがものすごく難しいことは知っている。でも結果は結果だ。
 よく商品企画をしていて陥るワナは、今の商品カテゴリーをベースに改良、改善し、機能の付加で差別化してシェアを確保、改善しようとするプランニンをすることだ。そのためにユーザーにこの商品のどこが不満ですか?等と直接その商品のことを聞いて、その結果を企画に反映する。もちろん通常の商品企画はこの手法でもいいのだが、そのカテゴリー自体が伸びていないとき、新しい商品の提案をすべきときにはこの手法は通じない。やるべきことは、ユーザーの本質的デマンド、欲求を見極めて、その解を提案することだ。本質的デマンドは、顕在化してないことが多く、通常のユーザー調査ではなかなかわからない。色々な調査手法や発想法は提案されてはいるが、深い継続的探究をしながら最後に求められるのはセンスだと思う。そこに想像力、IMAGINEが必要なのだ。デマンドが見つかっても解を実現することが困難、不可能なことも多々ある。しかしいつも心の中にユーザーデマンドを気にかけていれば解が見つかることもある。またその困難なことを達成することが商品企画の醍醐味だと思う。

 商品企画マン頑張れ! そして周囲もそれをサポートして欲しい。

 ではでは。