あいしろう blog IMAGINE

想像してみよう。それは何をもたらす? この後どうなる?   ときに楽しい夢を。ときには厳しい視点で。 

はじめに

 想像するということは、素晴らしい。ヒトに与えられた貴重な能力だと思う。私は商品企画という仕事についていた。担当した商品を企画中は、いつも事前に想像が働いていた。「この商品はお客にどういう風に使われるのか?」「その結果、どういう価値をお客に届けることができるだろうか?」 そしてその想像で「これはいける」という確信を持つことが成功するためには重要だった。
 すばらしい想像があった商品は、ときに人のLife、文化をも変える。
 例えばAppleSteve Jobsはいつも想像していたのだと思う。 iPhoneiPad が、古くはApple IIが、どう使われるのか? それらがどういう便利さ、価値をもたらすのか? どう人々の生活を変えるのか? などと。日本でもSonyの創業者の一人、盛田昭夫さんが言ったとされる、私の好きなエピソードがある。米国で家庭用ビデオ ベータマックスを導入したとき、盛田さんは「これはタイムシフトマシーンです。」と説明したという。TV番組を録画して自分の好きなときに見られるのだから、”時間をコントロールできる” という価値を訴求したのだ。普通の人なら、単に「TVを記録できる機器です。」と説明し、その後に画質がどうの、録画時間がどうのという説明をしてしまうところだ。そのようなときに盛田さんはビデオで変わる生活を想像し、その価値を「タイムシフト」という造語まで造って訴求した。
 商品だけでなく、世の諸々の事象や行動に対して、それらがもたらす結果に想像を働かすことは重要だと思う。そして楽しい。
 このBlogでは、いろいろなことをきっかけに、それはどう発展するのだろう、それは何をもたらすだろう、その結果どうなるだろうなどと、想像を働かしてみたいと思う。題して「IMAGINE」